埼大通り むらた歯科

Tel.048-815-6480むし歯ゼロ

歯周病

Medical

歯周病

むし歯は歯が蝕まれる病気ですが、歯周病は歯を支えている歯肉、歯槽骨、歯根膜などの歯周組織が傷害される病気です。歯と歯肉の境目に磨き残した歯垢(プラーク)が主な原因となり、歯周組織に炎症が起こる細菌感染症です。進行すると、やがて歯が抜けてしまうこともあります。日本人が歯を失う原因としては、歯周病とむし歯が二大原因となっていますが、40代後半からはむし歯より歯周病の方が割合は高くなっていきます。全体としては歯周病が最も割合が高く、約4割を占めています。また30代以降の約8割の方に何かしらの歯周疾患が存在するとも言われています。細菌に対する生体の抵抗性、喫煙歴、ストレス、糖尿病への罹患の有無、歯科受診頻度、補綴治療歴、歯列不正等様々な歯周病のリスクファクターが存在し発症、進行には個人差があります。また初期の段階で自覚症状が出にくく進行を許してからの発見が多い疾患である事も特徴です。

 

歯周病の原因

歯の表面に残った細菌は、【バイオフィルム】という膜を形成する事で歯面から剥がれるのに抵抗し、その上に更に細菌が堆積し【プラーク(歯垢)】を形成します。

堆積したプラーク内のより深い部分にいる細菌は酸素濃度の低い環境で成熟し、ある種の毒素を出し歯肉を攻撃し、歯肉は防衛反応としての様々な物質を放出し細菌に抵抗します。その防衛反応が過剰に起こると自身の歯周組織を破壊していきます。

歯肉は腫脹しその下の歯槽骨は吸収する事で細菌の体への侵入を防いだ結果、歯を支える歯槽骨は減り歯が揺れるなどの症状が出てくるのです。

 

◎歯周病の進行

▼軽度
歯肉に炎症が起きると、歯と歯肉間の歯肉溝が深くなり【歯周ポケットの形成】。

▼中等度
炎症が深まり、歯周ポケットは深化し歯を支える歯槽骨の吸収が進み、歯は揺れ始めます。この辺りでようやく自覚症状と共に来院される方が多いです。今まで噛むことができた力で噛むことでより骨の吸収を起こし、急速に歯周病が進行していきます。歯周病は細菌感染が継続し更に噛み合わせの条件が悪い箇所で急速に進行しやすい傾向にあります。

▼重度
歯根を支える歯槽骨の半分以上が吸収を起こし歯周ポケットがかなり深くなり、歯は大きく揺れます。歯肉からは膿が出て口臭も増します。ここまでくると、自然に歯が抜け落ちてします事もあります。 歯肉の周囲毛細血管からは全身に細菌が回ることもあり、免疫力の低下と共に重篤な感染症へ発展する可能性を秘めています。

 

当院での歯周治療

①問診、検査

当院では歯周病の治療に先だって歯周病のリスク判定を行い、先ずはそのリスクを下げる事を優先して行います。その為の生活習慣、清掃方法、喫煙歴、内科的疾患の有無などを問診します。また現状の歯周組織の状態を記録します。【歯肉溝の深さの計測(歯周ポケットの発見)、出血の有無、根の股の部分の病気の有無、歯肉退縮、歯牙の動揺等】。
必要に応じてレントゲン写真を10数枚撮影します。

②ブラッシング指導

患者さん自身での歯ブラシによる歯面清掃が行えない状況で、いくら衛生士による歯石除去等の歯周治療を行っても治療結果は伴ってきません。通院が終われば歯周組織を守っていくのは患者さん自身になる訳です。ですから先ずは行いやすい『歯周病の原因』を締めるべく、ブラッシング指導を徹底して行います。

③スケーリング、ルートプレーニング

歯石除去を行います。
歯肉の上に存在する歯石は唾液成分で形成され比較的除去しやすいですが、歯肉の下に存在する歯石は血液成分で形成され、歯根の表面(セメント質)にこびり付いています。その病的なセメント質(壊死セメント質)も表層削り取ります。

④再評価

治療前に比べての歯周組織の比較を行います。【動揺の消失、出血の有無、歯周ポケットの改善等】。
歯周治療以外の治療に移行できると判断されれば、しばらくは他の治療の進行に合わせて経過観察を行います。
もし歯周基本治療のみでの改善が認められない場合は、外科的に歯周治療を行うかを検討します。

⑤歯周外科

多くの治療は取り切れない深い部分にある歯石を歯肉を切開した目視下で除去する為の小手術になります。
軟組織の改善が必要なケースには歯周形成外科を行う場合もあります。
※歯周外科に関しては必要な場合に精密検査を行いご説明します。

⑥治療後再評価

全ての治療が終了後メインテナンスへ移行する際に、治療前の状態と比較します。全員に対し何か月のメインテナンスが適切だとは決めにくく、患者さん個人のリスクに合わせて1,2,3,6か月の間隔でメインテナンスに来てもらいます。個人のリスクによるメインテナンスの期間を定める事で、漫然と来院してもらう事とは違った意味での定期検診になると思います。